EJSでTailwind CSSを使用

EJSでTailwind CSSを使用

EJSでTailwind CSSを使用するには、以下の手順を踏むと良いでしょう。

1. Tailwind CSSのインストール
Tailwind CSSをプロジェクトに追加します。
以下のコマンドを使ってインストールできます。

npmの場合

npm install tailwindcss

yarnの場合

yarn add tailwindcss

2. Tailwind CSSの設定
Tailwind CSSの設定ファイルを作成します。
以下のコマンドを実行して設定ファイルを生成します。

npx tailwindcss init

3. CSSファイルの設定
プロジェクトのCSSファイルにTailwindのディレクティブを追加します。
例えば、src/styles/tailwind.cssというファイルを作成し、以下の内容を追加します。

@tailwind base;
@tailwind components;
@tailwind utilities;

4. ビルドプロセスの設定
Tailwind CSSをビルドするための設定を行います。
postcssを使ってCSSを処理するために、postcss.config.jsファイルを作成し、以下のように設定します。

module.exports = {
  plugins: [
    require('tailwindcss'),
    require('autoprefixer'),
  ],
}

5. EJSテンプレートにスタイルを適用
EJSテンプレートファイル内で、生成したCSSファイルをリンクします。
例えば、views/index.ejsに以下のように記述します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <link rel="stylesheet" href="/path/to/tailwind.css">
</head>
<body>
  <!-- EJSテンプレートの内容 -->
</body>
</html>

これで、EJSテンプレート内でTailwind CSSを使用できるようになります。

Tailwind CSSを使用するメリット

Tailwind CSSを使用するメリットはいくつかあります。
以下に代表的なものを挙げます。

1. カスタマイズ性が高い
Tailwind CSSはユーティリティファーストのCSSフレームワークで、特定のデザインコンポーネントを用意するのではなく、細かいスタイルをユーティリティクラスとして提供します。
これにより、開発者は独自のデザインを簡単にカスタマイズでき、柔軟なレイアウトやデザインを構築しやすいです。

2. 直感的で簡単なスタイル設定
ユーティリティクラスを使って直接HTML内でスタイルを適用できるため、CSSファイルを別途記述する手間が省けます。
例えば、bg-blue-500 や text-center のように、わかりやすい命名規則に基づいてスタイルを適用できるため、開発者がスタイルシートを書く時間を短縮し、視覚的な変更をすぐに確認できます。

3. パフォーマンスの向上
Tailwind CSSにはビルトインのパージ機能があり、使用していないCSSクラスを自動的に削除することができます。
これにより、生成されるCSSのファイルサイズが最小化され、パフォーマンスが向上します。
特に大規模なプロジェクトでは、最終的なCSSファイルが非常に軽くなるため、ページの読み込み時間が短縮されます。

4. 開発スピードの向上
Tailwind CSSは使いやすいユーティリティクラスを豊富に提供しているため、デザインの繰り返しや調整が容易です。
CSSの詳細な記述や調整に時間をかけることなく、クラス名を追加・変更するだけで即座にデザインを変更でき、結果的に開発スピードが大幅に向上します。

5. 一貫性のあるデザイン
プロジェクト全体でユーティリティクラスを利用することで、スタイルの一貫性が保たれます。
これにより、異なる開発者がプロジェクトに参加しても、デザインが崩れることなく統一された外観を維持できます。
また、Tailwind CSSの設定ファイルを使ってカラーパレットやタイポグラフィなどを統一的に管理できるため、ブランディングに合わせたデザインがしやすいです。

6. 優れたレスポンシブデザイン
Tailwind CSSはレスポンシブデザインをサポートしており、画面サイズごとに異なるユーティリティクラスを使用して、簡単にレスポンシブなスタイルを適用できます。
sm:, md:, lg:, xl: といったクラスを追加するだけで、画面サイズに応じたスタイルの変更が容易です。

7. 学習コストが低い
Tailwind CSSはCSSの基本的な知識さえあれば簡単に利用できます。
CSSのプロパティと値をユーティリティクラスとして提供しているため、複雑なCSSルールやセレクタの知識が不要です。
CSSフレームワークに慣れていない人でも、クラス名を確認しながら素早くスタイルを適用できるため、学習コストが低いです。

8. コンポーネントライブラリとの併用が容易
Tailwind CSSはVue.jsやReact、Laravelなど、さまざまなJavaScriptフレームワークやライブラリと相性が良く、簡単に統合できます。
また、Tailwindの公式サイトやコミュニティから提供されているUIコンポーネントライブラリ(Tailwind UIなど)を利用することで、既存のデザインパターンを素早く導入できるため、フロントエンド開発がさらに加速します。

9. テーマやダークモード対応が容易
Tailwind CSSでは、設定ファイルでテーマのカスタマイズが簡単にでき、ダークモードやカスタムテーマをサポートしています。
ダークモードに関しては、dark:というプレフィックスを使ってクラスを簡単に適用でき、状態ごとに異なるデザインを容易に設定可能です。

10. 大規模なコミュニティと豊富なリソース
Tailwind CSSは非常に人気のあるフレームワークであり、公式ドキュメントも充実している上に、世界中の開発者が多くのリソースを提供しています。
チュートリアル、ブログ、コンポーネントの共有、プラグインの作成など、必要な情報やツールが豊富に揃っており、問題解決がしやすいです。

これらの理由から、Tailwind CSSは多くの開発者に選ばれているフレームワークであり、特に迅速な開発やカスタマイズ性を求めるプロジェクトに適しています。