TypeScriptのnever型

TypeScriptのnever型

TypeScriptにおけるnever型は、他のプログラミング言語でも見られる概念とは異なる特別な型です。
主な特徴としては以下のような点があります：

1. never型の意味:
never型は、決して値を返さない関数の戻り値の型として使用されます。
つまり、その関数は常に例外を投げたり、無限ループに入ったりして、実行が終了しない場合にこの型が使われます。

2. 例外:
never型は、通常、特定の条件下でしか得られない型です。
例えば、無限ループを含む関数や、常に例外をスローする関数の戻り値型として利用されることが多いです。

3. 他の型との関係:
never型は全ての型のサブタイプであり、どの型にも代入可能ですが、never型自体には他の型への代入ができません。
これにより、特定の値を持たないことを示す型として使われます。

具体例として、次のような関数があります：

function throwError(message: string): never {
    throw new Error(message);
}

function infiniteLoop(): never {
    while (true) {
        // do something indefinitely
    }
}

上記の例では、throwError関数は常に例外をスローするため、戻り値の型としてneverが使われています。
また、infiniteLoop関数は無限ループに入るため、こちらもnever型を戻り値として指定しています。

このように、never型は特定の制御フローの下で使用されることがあり、コードの安全性や正確性を向上させるのに役立ちます。