WordPressで「何かうまくいかなかったようです。時間を置いてもう一度お試しください。」と表示される場合の対応

「何かうまくいかなかったようです。時間を置いてもう一度お試しください。」と表示される場合の対応

WordPressで「何かうまくいかなかったようです。時間を置いてもう一度お試しください。」というエラーメッセージが表示される場合、原因として考えられることは様々ですが、以下にいくつかの対処方法を示します。

1. キャッシュのクリア

ブラウザのキャッシュやWordPressのキャッシュが原因であることがあります。
以下の手順でキャッシュをクリアしてみてください。

  • ブラウザのキャッシュをクリアする。
  • キャッシュプラグインを使用している場合、プラグインのキャッシュをクリアする。
  • シークレットウィンドウでページを開く。

2. プラグインの確認

プラグインの競合が原因である場合があります。
一時的にすべてのプラグインを無効化し、問題が解決するか確認してください。
問題が解決した後、プラグインを一つずつ有効化して原因を特定します。

1. WordPress管理画面にログインします。
2. 「プラグイン」メニューから「インストール済みプラグイン」を選択します。
3. すべてのプラグインを無効化します。
4. 問題が解決するか確認します。
5. 解決する場合、再度1つずつプラグインを有効化していけば、どのプラグインが原因か判断できます。

3. テーマの確認

テーマの問題が原因である場合もあります。
デフォルトテーマ(例えばデフォルトで入っている Twenty Twenty-One)に切り替えて問題が解決するか確認してください。

1. WordPress管理画面にログインします。
2. 「外観」メニューから「テーマ」を選択します。
3. デフォルトテーマに切り替えます。
4. 問題が解決するか確認します。

4. サーバーのリソース確認

サーバーのリソースが不足している場合、エラーが発生することがあります。
特に、メモリ不足が原因であることが多いです。

  • サーバーのリソース使用状況を確認します。
  • メモリの増加を試みるために、wp-config.phpファイルに以下のコードを追加します。
define('WP_MEMORY_LIMIT', '256M');

5. エラーログの確認

エラーログを確認することで、具体的なエラーメッセージを特定できます。
サーバーのエラーログやWordPressのデバッグモードを有効にしてログを確認します。
開発者の場合はまずこの方法が良いかもしれません。

  • wp-config.phpファイルに以下のコードを追加してデバッグモードを有効にします。
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
  • wp-contentフォルダに生成されるdebug.logファイルを確認します。

デバッグモードを有効にした場合のエラーログの出力例

エラーログの出力例

1. PHP Noticeの表示
[16-May-2024 12:34:56 UTC] PHP Notice:  Undefined variable: my_variable in /home/user/public_html/wp-content/themes/my-theme/functions.php on line 123

このログは、functions.phpファイルの123行目で未定義の変数$my_variableが使用されたことを示しています。

2. PHP Warningの表示
[16-May-2024 12:35:12 UTC] PHP Warning:  Division by zero in /home/user/public_html/wp-content/plugins/my-plugin/my-plugin.php on line 45

このログは、my-plugin.phpファイルの45行目でゼロによる除算が試みられたことを示しています。

3. PHP Fatal Error
[16-May-2024 12:36:45 UTC] PHP Fatal error:  Uncaught Error: Call to undefined function non_existent_function() in /home/user/public_html/wp-content/themes/my-theme/header.php:27
Stack trace:
#0 /home/user/public_html/wp-includes/template.php(730): require_once()
#1 /home/user/public_html/wp-includes/template.php(676): load_template('/home/user/public_html/...')
#2 /home/user/public_html/wp-includes/general-template.php(48): locate_template(Array, true, true)
#3 /home/user/public_html/wp-content/themes/my-theme/index.php(1): get_header()
#4 /home/user/public_html/wp-includes/template-loader.php(106): include('/home/user/public_html/...')
#5 /home/user/public_html/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/user/public_html/...')
#6 /home/user/public_html/index.php(17): require('/home/user/public_html/...')
#7 {main}
  thrown in /home/user/public_html/wp-content/themes/my-theme/header.php on line 27

このログは、header.phpファイルの27行目で存在しない関数non_existent_function()が呼び出されたことを示しています。
スタックトレースも含まれており、エラーの発生源を追跡するのに役立ちます。

エラーログの確認方法

1. WordPressの管理画面にログインします。
2. wp-contentフォルダに移動し、debug.logファイルを探します。
3. debug.logファイルを開き、エラーログを確認します。

エラーログを確認することで、問題の原因を特定し、適切な対処が可能になります。
例えば、未定義の変数エラーの場合は変数の定義を確認し、除算エラーの場合はゼロで割ることがないようにコードを修正します。