MyBatisで発行したSQLを確認する方法
MyBatisで発行したSQLを確認
MyBatisで発行されるSQLを確認するためには、いくつかの方法があります。
以下に代表的な方法をいくつか紹介します。
1. ログ出力を利用する方法
MyBatisでは、設定ファイルにログ設定を追加することで、SQLのログを出力することができます。
具体的には、log4jやslf4jなどのロギングフレームワークと連携する方法が一般的です。
<configuration> <settings> <setting name="logImpl" value="SLF4J"/> </settings> </configuration>
この設定を行うと、MyBatisは実行されたSQL文をSLF4J経由でログに出力します。
出力されたログは次のようになります。
DEBUG test.TestMapper - ==> Preparing: SELECT * FROM test_table WHERE id = ? DEBUG test.TestMapper - ==> Parameters: 1(Integer) DEBUG test.TestMapper - <== Updates: 1
2. MyBatis拡張機能を使用する方法
MyBatisの拡張機能を利用して、実行されるSQLを確認することも可能です。
Interceptorを使用してSQLをログに記録するカスタムインターセプターを作成する方法が考えられます。
以下は、Interceptorを利用してSQLをログに出力する例です。
import org.apache.ibatis.executor.statement.StatementHandler; import org.apache.ibatis.plugin.Interceptor; import org.apache.ibatis.plugin.Intercepts; import org.apache.ibatis.plugin.Invocation; import org.apache.ibatis.plugin.Signature; import java.sql.Connection; import java.util.Properties; @Intercepts({ @Signature(type = StatementHandler.class, method = "prepare", args = {Connection.class, Integer.class}) }) public class SqlLoggingInterceptor implements Interceptor { @Override public Object intercept(Invocation invocation) throws Throwable { StatementHandler handler = (StatementHandler) invocation.getTarget(); System.out.println("Executing SQL: " + handler.getBoundSql().getSql()); return invocation.proceed(); } @Override public void setProperties(Properties properties) { // Optional: Load custom properties if needed } }
このインターセプターをMyBatisの設定に追加することで、SQLが実行されるたびにコンソールに出力されます。
<plugins> <plugin interceptor="com.example.SqlLoggingInterceptor"/> </plugins>
3. MyBatisのデバッグモードを利用する方法
デバッグモードを利用して、MyBatisが生成するSQL文を直接デバッグ時に確認することも可能です。
IDEを使用してブレークポイントを設定し、MyBatisが内部的に生成したSQL文やパラメータを調べる方法です。
まとめ
MyBatisで発行されるSQLを確認するには、ログ出力を設定する方法、カスタムインターセプターを利用する方法、デバッグモードを利用する方法などが有効です。
システムの規模や要件に応じて、最適な方法を選択するとよいでしょう。