Mybatisでプロシージャを実行する方法

Mybatis SQL

Mybatisでプロシージャを実行する方法

MyBatisでプロシージャを実行する方法

MyBatisを使用してプロシージャを実行することは、MySQLなどのデータベースに格納されているプロシージャを呼び出す方法です。
プロシージャを呼び出す際には、通常のselectやupdateのようにSQLクエリを使用しますが、いくつかの特別な手順を踏む必要があります。
MyBatisでは、プロシージャを呼び出すためにCallableStatementを使用し、これをMapperインターフェースに定義することが一般的です。

1. プロシージャの定義

まず、MySQLデータベースにプロシージャを定義します。
以下はtest_procedureという名前のプロシージャの例です。
このプロシージャは、test_tableテーブルから特定の条件に基づいてデータを取得します。

DELIMITER //
CREATE PROCEDURE test_procedure(IN input_param INT)
BEGIN
    SELECT * FROM test_table WHERE id = input_param;
END //
DELIMITER ;
2. MyBatisのMapperインターフェースの定義

プロシージャを実行するためには、Mapperインターフェースにメソッドを定義し、そこにプロシージャを呼び出すSQLを記述します。
以下はその例です。

public interface TestProcedureMapper {
    List<TestEntity> executeTestProcedure(@Param("inputParam") int inputParam);
}

このインターフェースは、プロシージャを呼び出すためのメソッドexecuteTestProcedureを定義しています。
@Paramアノテーションを使用して、SQL内で使用されるパラメータを指定します。

3. MyBatisのXMLマッピング

次に、Mapperインターフェースに対応するXMLマッピングファイルを定義します。
このXMLファイルには、プロシージャを呼び出すためのSQLが記述されます。
以下はその例です。

<select id="executeTestProcedure" parameterType="int" resultType="TestEntity">
    CALL test_procedure(#{inputParam})
</select>

selectタグを使用して、プロシージャtest_procedureを呼び出しています。

{inputParam}は、メソッドで渡されたパラメータをプロシージャに渡すための記述です。

結果はTestEntityというJavaオブジェクトにマッピングされます。

4. エンティティクラスの定義

プロシージャの結果を受け取るために、TestEntityというJavaクラスを定義します。
このクラスは、test_tableの構造に対応します。

public class TestEntity {
    private int id;
    private String name;
    private String description;

    // ゲッターとセッター
    public int getId() {
        return id;
    }

    public void setId(int id) {
        this.id = id;
    }

    public String getName() {
        return name;
    }

    public void setName(String name) {
        this.name = name;
    }

    public String getDescription() {
        return description;
    }

    public void setDescription(String description) {
        this.description = description;
    }
}
5. サービスクラスでの呼び出し

最後に、サービスクラスでプロシージャを呼び出します。
これにより、ビジネスロジックからプロシージャを簡単に呼び出せます。

@Service
public class TestService {
    private final TestProcedureMapper testProcedureMapper;

    @Autowired
    public TestService(TestProcedureMapper testProcedureMapper) {
        this.testProcedureMapper = testProcedureMapper;
    }

    public List<TestEntity> getTestEntities(int inputParam) {
        return testProcedureMapper.executeTestProcedure(inputParam);
    }
}

サービスクラスTestServiceでは、TestProcedureMapperインターフェースを使用してプロシージャを呼び出し、その結果をリストとして返します。

結論

MyBatisでプロシージャを実行する方法は、通常のSQLクエリを実行するのと似ていますが、プロシージャ呼び出し用のSQL構文を使用します。
また、MapperインターフェースとXMLマッピングファイルを適切に設定することで、プロシージャの呼び出しが可能です。
プロシージャの結果はエンティティクラスにマッピングされ、ビジネスロジックから簡単にアクセスできるようになります。