Spring Bootをローカル環境で起動し、SSL対応させる方法
Spring Boot アプリケーションをローカル環境で起動し、SSL(HTTPS)に対応させるためには、以下の手順に従います。
手順 1: 自己署名証明書の作成
1. 自己署名証明書の作成
OpenSSL などのツールを使用して自己署名証明書を作成します。
以下のコマンドを使用します。
openssl genpkey -algorithm RSA -out key.pem openssl req -new -key key.pem -out csr.pem openssl x509 -req -days 365 -in csr.pem -signkey key.pem -out cert.pem
このコマンドで、key.pem(秘密鍵)、csr.pem(証明書署名要求)、cert.pem(自己署名証明書)が生成されます。
2. PKCS12 キーストアの作成
作成した秘密鍵と証明書を PKCS12 キーストアに変換します。
openssl pkcs12 -export -in cert.pem -inkey key.pem -out keystore.p12 -name myalias
パスワードを入力して、keystore.p12 ファイルを作成します。
手順 2: Spring Boot 設定の変更
1. application.properties または application.yml の設定
Spring Boot アプリケーションの設定ファイルに、SSL の設定を追加します。
src/main/resources フォルダ内の application.properties または application.yml ファイルを編集します。
application.properties:
server.port=8443 server.ssl.key-store=classpath:keystore.p12 server.ssl.key-store-password=yourpassword server.ssl.key-store-type=PKCS12 server.ssl.key-alias=myalias
application.yml:
server: port: 8443 ssl: key-store: classpath:keystore.p12 key-store-password: yourpassword key-store-type: PKCS12 key-alias: myalias
2. keystore.p12 ファイルの配置
作成した keystore.p12 ファイルを src/main/resources フォルダに配置します。
手順 3: Spring Boot アプリケーションの起動
以下のコマンドを使用して Spring Boot アプリケーションを起動します。
mvn spring-boot:run
または
./mvnw spring-boot:run
起動後、ブラウザで https://localhost:8443 にアクセスし、アプリケーションが HTTPS で動作していることを確認します。
自己署名証明書を使用しているため、ブラウザは証明書に対して警告を表示する可能性があります。
以上が、Spring Boot アプリケーションをローカル環境で起動し、SSL に対応させる手順です。