jenvで複数バージョンのJDKを切り替える方法

jenvとは

jenvは、Java環境(JDKやJRE)のバージョン管理ツールです。
これにより、複数のJavaバージョンを簡単にインストール、管理、切り替えすることができます。
Node.jsを使用している人はNodenvを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
jenvを使用すると、プロジェクトごとに異なるJavaバージョンを設定したり、システム全体のデフォルトバージョンを変更したりすることが可能になります。

jenvの主な機能

以下は、jenvの主要な機能と使い方の概要です。

1. 複数のJavaバージョンの管理:

  • jenvを使用すると、複数のJDKバージョンをインストールして管理することができます。

2. バージョンの切り替え:

  • コマンドを使用して、システム全体またはプロジェクトごとに使用するJavaバージョンを簡単に切り替えることができます。

3. 環境設定の簡素化:

  • .java-versionファイルを使用して、特定のディレクトリ(プロジェクト)に対して自動的にJavaバージョンを設定することができます。

4. インテグレーション:

  • 他のツール(例えば、GradleやMaven)と連携して動作するように設定することができます。

jenvのインストールと基本的な使用方法

1. jenvのインストール:
以下はgitからcloneする例ですが、Macの場合はHomebrewからインストールする方法もあります。

git clone https://github.com/jenv/jenv.git ~/.jenv
echo 'export PATH="$HOME/.jenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(jenv init -)"' >> ~/.bashrc
exec $SHELL -l

2. Javaバージョンのインストール:

  • 手動でJDKをサーバや端末にインストールします。

3. jenvにJavaバージョンを追加:

jenv add /path/to/java(2で取得したJDKのパス)

4. 利用可能なJavaバージョンの確認:

jenv versions

5. Javaバージョンの切り替え:

  • グローバル(システム全体):
jenv global JDKの名前
  • ローカル(特定のプロジェクト):
jenv local JDKの名前

6. 現在のJavaバージョンの確認:

jenv version

このように、jenvを使用するとJava環境の管理が非常に簡単かつ効率的になります。