lsコマンドで隠しファイルを含めて表示させたい場合
普通にlsコマンドを使用するだけでは、ファイル名が「.」(ドット)で始まる隠しファイルは表示されません。
それゆえ、慣れてないうちはファイルを見逃したり探せないなんてこともあります。
lsコマンドで隠しファイルを含めて表示させたい場合は以下のように-aを付ければOKです。
ls -a
"ls -a"コマンドは、LinuxやUnixシステムで利用できるコマンドで、カレントディレクトリにあるすべてのファイルとディレクトリを表示します。これを使えばファイル名が「.」(ドット)で始まる隠しファイルを含めて表示できます。
ls -aコマンドで隠しファイルを表示する例
隠しファイルを表示する実行例は以下です。
(もはや不要かもしれませんが)
1. 隠しファイルが存在するディレクトリに移動します。
例: ホームディレクトリに移動
cd ~
2. ls -aコマンドを実行します
ls -a
これにより、ホームディレクトリ内のすべてのファイルとディレクトリが表示されます。
通常のファイルやディレクトリに加えて、以下のような隠しファイルも表示されます:
. .bash_history .bash_profile .config .. .bash_logout .bashrc .local .bash_aliases .bash_logout .cache .profile
- . は現在のディレクトリを示します。
- .. は親ディレクトリを示します。
- .bashrc や .profile など、ドットで始まるファイルやディレクトリが隠しファイルです。
このコマンドを使うことで、システム設定ファイルやユーザー設定ファイルなどの隠しファイルを確認することができます。
ls -laとした場合の実行例
ls -laコマンドは、lsコマンドに2つのオプションを組み合わせたものです。
「l」オプションは詳細表示を表示することを意味します。
このコマンドを使うと、ファイルのパーミッション、所有者、ファイルサイズ、最終更新日時などの詳細情報も表示されます。
具体例を示します。
1. 隠しファイルが存在するディレクトリに移動します。
例: ホームディレクトリに移動
cd ~
2. ls -laコマンドを実行します:
ls -la
仮にホームディレクトリでこのコマンドを実行した場合、以下のような出力が得られます。
それぞれのファイルについて詳細な情報が表示されています。
total 64 drwxr-xr-x 10 user user 4096 May 16 09:30 . drwxr-xr-x 3 root root 4096 May 1 10:10 .. -rw------- 1 user user 2480 May 16 09:25 .bash_history -rw-r--r-- 1 user user 220 May 1 10:10 .bash_logout -rw-r--r-- 1 user user 3771 May 1 10:10 .bashrc drwx------ 2 user user 4096 May 16 09:20 .cache drwx------ 3 user user 4096 May 16 09:20 .config -rw-r--r-- 1 user user 807 May 1 10:10 .profile drwxr-xr-x 2 user user 4096 May 16 09:20 Documents drwxr-xr-x 2 user user 4096 May 16 09:20 Downloads drwxr-xr-x 2 user user 4096 May 16 09:20 Music drwxr-xr-x 2 user user 4096 May 16 09:20 Pictures drwxr-xr-x 2 user user 4096 May 16 09:20 Videos
この出力の各列の意味は以下の通りです:
1. ファイルのパーミッション(例:drwxr-xr-x)
2. リンクの数(例:10)
3. ファイルの所有者(例:user)
4. ファイルのグループ(例:user)
5. ファイルサイズ(例:4096 バイト)
6. 最終更新日時(例:May 16 09:30)
7. ファイル名(例:. や .bashrc)
例: .bashrcというファイルは所有者がuserで、サイズは3771バイト、最終更新日時はMay 1 10:10です。
エイリアスの設定
いちいちオプションをつけるのが面倒な場合、以下の記事にあるようにエイリアスを設定してしまう方が楽だったりします。
ti-tomo-knowledge.hatenablog.com