シェルでusageの使い方
usage コマンドはシェルスクリプト内で、スクリプトの使い方やオプションの説明をユーザーに提供するための一般的な手法です。
usage という名前の関数をスクリプト内に定義し、その関数がスクリプトの正しい使用法や利用可能なオプションを表示するようにします。
以下に、シェルスクリプトでの usage 関数の一般的な使い方とその具体例を示します。
基本的な usage 関数の定義
usage() { echo "Usage: $0 [options]" echo echo "Options:" echo " -h, --help Show this help message" echo " -v, --verbose Enable verbose mode" echo " -f, --file Specify the input file" exit 1 }
usage 関数を使ったスクリプトの例
以下は、usage 関数を使用して、スクリプトのオプションを説明するシェルスクリプトの例です。
#!/bin/sh # usage関数の定義 usage() { echo "Usage: $0 [options]" echo echo "Options:" echo " -h, --help Show this help message" echo " -v, --verbose Enable verbose mode" echo " -f, --file Specify the input file" exit 1 } # オプションの処理 while [ $# -gt 0 ]; do case "$1" in -h|--help) usage ;; -v|--verbose) VERBOSE=true shift ;; -f|--file) FILE="$2" shift 2 ;; *) echo "Unknown option: $1" usage ;; esac done # オプションに基づいた処理の実行 if [ "$VERBOSE" = true ]; then echo "Verbose mode enabled" fi if [ -n "$FILE" ]; then echo "Processing file: $FILE" else echo "No file specified" usage fi
説明
1. usage 関数の定義:
- usage 関数は、スクリプトの使い方を表示するための関数です。
$0 はスクリプトの名前を示し、exit 1 はエラーコード 1 でスクリプトを終了します。
2. オプションの処理:
- while [ $# -gt 0 ]; do ループは、コマンドライン引数が残っている限り処理を続けます。
- case "$1" in は、引数 $1 を評価し、対応するオプションに基づいた処理を行います。
- -h または --help が指定された場合は usage 関数を呼び出してヘルプメッセージを表示します。
- -v または --verbose が指定された場合は、VERBOSE 変数を true に設定します。
- -f または --file が指定された場合は、次の引数をファイル名として FILE 変数に設定します。
- 未知のオプションが指定された場合は、エラーメッセージを表示し usage 関数を呼び出します。
3. オプションに基づいた処理の実行:
- VERBOSE が true に設定されている場合、"Verbose mode enabled" メッセージが表示されます。
- FILE 変数が設定されている場合、指定されたファイルを処理するメッセージが表示されます。
- FILE が設定されていない場合は、usage 関数を呼び出して再度ヘルプメッセージを表示します。
このようにして、usage 関数を使うことで、シェルスクリプトの使い方やオプションをわかりやすく提供できます。