シェルでスクレイピングを実装

シェルでスクレイピングを実装

シェルスクリプトを用いてウェブスクレイピングを実装するには、一般的に curl や wget を使ってウェブページのHTMLを取得し、grep や sed、awk などのツールを使って必要な情報を抽出します。
以下は、シェルスクリプトを使って簡単なスクレイピングを行う方法の例です。

前提条件

  • curl:

ウェブページのHTMLを取得するためのツール。

  • grep:

特定のパターンを検索するためのツール。

  • sed:

テキストの置換や削除を行うためのツール。

  • awk:

テキスト処理のためのツール。

スクリプトの例

以下に、ウェブページのタイトルを取得するシンプルなシェルスクリプトの例を示します。
このスクリプトは、指定したURLのページからタイトルタグの内容を抽出します。

1. scrape_title.shという名前のスクリプトファイルを作成します。

#!/bin/bash

# URLを引数として受け取る
URL=$1

# URLが指定されていない場合はエラーメッセージを表示
if [ -z "$URL" ]; then
  echo "Usage: $0 <URL>"
  exit 1
fi

# curlを使ってウェブページのHTMLを取得
HTML=$(curl -s "$URL")

# タイトルタグの内容を抽出
TITLE=$(echo "$HTML" | grep -oP '(?<=<title>)(.*?)(?=</title>)')

# 結果を表示
if [ -n "$TITLE" ]; then
  echo "Title: $TITLE"
else
  echo "Title not found"
fi

スクリプトの使い方

1. スクリプトに実行権限を付与します。

chmod +x scrape_title.sh

2. スクリプトを実行して、URLを指定します。

./scrape_title.sh https://example.com

スクリプトの解説

  • #!/bin/bash:

スクリプトのシェルを指定します。

  • URL=$1:

コマンドライン引数からURLを取得します。

  • curl -s "$URL":

-s オプションで進行状況を非表示にし、指定したURLからHTMLを取得します。

  • grep -oP '(?<=title)(.*?)(?=title)':

-o オプションで一致した部分のみを表示し、-P オプションでPerl互換の正規表現を使ってタイトルタグの内容を抽出します。

  • if [ -n "$TITLE" ]:

抽出したタイトルが空でない場合、結果を表示します。
空の場合は「Title not found」と表示します。

このスクリプトは基本的なものですが、複雑なウェブページやデータの構造に応じて、より高度な処理が必要な場合があります。
その場合は、awk や sed を組み合わせて使うことも検討してください。
また、より高度なスクレイピングには Python や Ruby などのプログラミング言語のライブラリを使うと良いでしょう。