WordPressは古いのか?結論から言います
「WordPressはもう古い」「今から使うのは時代遅れなのでは?」という声を、ここ数年よく見かけます。
結論から言うと、WordPressは古くありません。ただし、誰にでも向いているツールではなくなった、というのが正確な表現です。
WordPressは今でも世界中で圧倒的なシェアを持つCMSであり、正しく使えば2026年以降も十分に戦えます。一方で、目的やスキルレベルによっては、他の選択肢の方が明らかに楽で成果が出やすいケースも増えています。
この記事では、「WordPressは古いのか?」という疑問に対して、
- なぜ古いと言われるのか
- 実際に使うとどうなるのか
- 向いている人/向いていない人の違い
- 失敗しがちなポイントと注意点
を具体例ベースで整理します。
最後に「結局どうすればいいのか」まで踏み込みますので、WordPressを使い続けるか迷っている方、これからブログやサイトを始める方の判断材料になれば幸いです。
なぜ「WordPressは古い」と言われるのか
WordPressが古いと言われる背景には、いくつかの現実的な理由があります。単なるイメージ論ではありません。
フロントエンド技術の進化についていけていない印象
最近は、Next.jsやAstro、静的サイトジェネレーターなどが注目され、「高速・軽量・モダン」なサイト構成が当たり前になりつつあります。
それに比べると、WordPressはPHPベースで、テーマやプラグインに依存する構造が古く見えるのは事実です。
実際に触ると、
- 管理画面がやや重い
- 設定項目が多く、初心者には複雑
- テーマによって挙動がまちまち
と感じる人は少なくありません。
プラグイン依存によるブラックボックス化
WordPressは拡張性が強みですが、裏を返すと「プラグインありき」になりがちです。
例えば、
- SEO → SEOプラグイン
- セキュリティ → セキュリティプラグイン
- 高速化 → キャッシュプラグイン
と追加していくと、管理画面はどんどん複雑になります。
何か不具合が起きた時に、
「どのプラグインが原因かわからない」
「アップデートしたら壊れた」
という経験をした人が、「もうWordPressは懲り懲り」と感じるのも自然です。
個人ブログ以外の選択肢が増えた
以前は「ブログ=WordPress一択」でしたが、今は状況が違います。
- note
- はてなブログ
- Ghost
- CMS機能付きSaaS
など、技術知識がなくても始められる選択肢が増えました。
その結果、「わざわざWordPressを使う必要があるの?」という疑問が生まれ、「古い」という言葉でまとめられている側面もあります。
実際にWordPressを使うとどうなるか
では、2026年現在でWordPressを実際に使うと、どんな体験になるのでしょうか。
最初の構築コストはやや高め
レンタルサーバーの契約、ドメイン取得、WordPressのインストール、テーマ選定、初期設定。
これらを一通り終えるまでに、初心者だと数時間〜数日かかります。
ブログサービスであれば「登録してすぐ書ける」のに対し、WordPressは最初にやることが多いです。
ここで挫折する人は、正直かなり多いです。
自由度は高いが、自由すぎる
WordPressの最大の魅力は自由度です。
- デザインを細かく変えられる
- 構造化データも自由に入れられる
- 広告配置も制限なし
ただし、自由度が高いということは「自分で考えることが増える」ということでもあります。
何も考えずにテーマを入れただけでは、成果は出ません。
運用フェーズで差が出る
記事を書くだけなら簡単ですが、
- 表示速度の最適化
- セキュリティ対策
- アップデート対応
といった運用面は、避けて通れません。
このあたりを「面倒だけど必要な作業」と割り切れるかどうかで、WordPressとの相性が決まります。
WordPressが向いている人
ここからは、かなり重要な話です。
WordPressは、向いている人には今でも最高のツールです。
自分のメディアを「資産」として育てたい人
WordPressは、自分のサーバー・自分のドメインで運営します。
つまり、プラットフォーム側の都合で突然消されるリスクが低いです。
- 長期的にSEOで集客したい
- サイト自体を事業資産にしたい
- 将来的に売却や拡張も考えたい
こうした人にとって、WordPressは非常に相性が良いです。
技術的なことを多少は触れる、または学ぶ気がある人
HTMLやCSS、PHPを深く理解していなくても問題ありません。
ただし、
- 設定画面を調べる
- エラー時にググる
- 管理画面を触る
といった最低限のITリテラシーは必要です。
「仕組みを理解しながら使いたい」というタイプの人には、WordPressは楽しいツールです。
広告やマネタイズの自由度を重視する人
WordPressは、広告の制限がほぼありません。
- AdSense
- アフィリエイト
- 独自商品販売
どれも自由に設計できます。
収益化を本気で考えるなら、今でもWordPressは有力な選択肢です。
WordPressが向いていない人
一方で、明確に「やめた方がいい人」もいます。
とにかく文章を書くことだけに集中したい人
設定、管理、アップデート、トラブル対応。
これらを一切やりたくない人には、WordPressは向いていません。
「書く以外のことに時間を使いたくない」
「技術的な話が出た時点で無理」
という場合は、ブログサービスの方が幸福度は高いです。
短期的に結果を出したい人
WordPressは、立ち上げてすぐアクセスが来るツールではありません。
SEOを前提とする場合、成果が出るまで数ヶ月〜1年以上かかることも普通です。
「とりあえず発信したい」
「まずは反応が欲しい」
というフェーズでは、SNSや既存プラットフォームの方が向いています。
保守やセキュリティを軽視してしまう人
WordPressは世界的に使われている分、攻撃対象にもなりやすいです。
アップデートを放置すると、実際に以下のようなことが起きます。
- 管理画面にログインできなくなる
- 不正な広告が表示される
- サイトが改ざんされる
「何かあったら誰かが直してくれる」と考えている人には、リスクが高すぎます。
WordPressを使う上での注意点とリスク
ここは必ず押さえておいてほしいポイントです。
プラグイン入れすぎ問題
便利だからといって、プラグインを入れすぎると、
- 表示速度が遅くなる
- 競合が起きる
- アップデート時に壊れる
といった問題が起きやすくなります。
「本当に必要か?」を常に考え、最小構成を意識することが重要です。
テーマ選びで9割決まる
WordPressの使いやすさや成果は、テーマでほぼ決まります。
- 更新が止まっていないか
- 開発者が信頼できるか
- 表示速度は問題ないか
無料テーマでも問題ありませんが、「とりあえず有名だから」という理由だけで選ぶのは危険です。
結局どうすればいいのか
最後に、「結局どう判断すればいいのか」を整理します。
WordPressは古いツールではありません。ただし、
- 自由度が高い分、責任も大きい
- 楽をしたい人向けではない
という特徴があります。
もしあなたが、
- 自分のメディアを長期で育てたい
- 技術的なことも含めて理解したい
- 収益化や拡張性を重視したい
のであれば、今からWordPressを選ぶ価値は十分にあります。
一方で、
- 書くことだけに集中したい
- すぐに反応が欲しい
- 管理や保守に時間を使いたくない
という場合は、無理にWordPressにこだわる必要はありません。
大切なのは、「流行っているかどうか」ではなく、「自分の目的に合っているかどうか」です。
WordPressは、正しく選んだ人にとっては、今でも強力な武器になります。
迷っているなら、「なぜブログをやりたいのか」を一度言語化してみてください。
その答えが、WordPressを選ぶべきかどうかを、はっきり教えてくれるはずです。