MySQLで文字数を返す方法

MySQLで文字数を返す方法

MySQLで文字数を返す方法には、主にLENGTH()とCHAR_LENGTH()という2つの関数があります。
これらは文字列の長さを取得するために使用されますが、それぞれ異なる挙動を持っているため、用途に応じて使い分ける必要があります。

LENGTH()関数

LENGTH()関数は、文字列のバイト数を返す関数です。
つまり、UTF-8などのマルチバイト文字エンコーディングが使用されている場合、1文字が複数のバイトで表現されるため、文字列のバイト数は文字数と一致しないことがあります。
特に日本語などのマルチバイト文字を扱う場合は注意が必要です。

例1: 英字の文字列
SELECT LENGTH('hello') AS length;

このクエリの結果は以下の通りです

length
------
5

この場合、英字は1バイトで表現されるため、LENGTH()関数は5を返します。

例2: 日本語の文字列
SELECT LENGTH('こんにちは') AS length;

このクエリの結果は以下の通りです

length
------
15

日本語の文字列「こんにちは」はUTF-8エンコーディングでは1文字が3バイトで表現されるため、5文字の文字列であるにもかかわらず、LENGTH()関数は15を返します。

CHAR_LENGTH()関数

CHAR_LENGTH()関数は、文字列の文字数を返す関数です。
こちらはマルチバイト文字を正しく認識し、文字数を返してくれます。
日本語のようなマルチバイト文字でも、実際の文字数が正しく取得できます。

例1: 英字の文字列
SELECT CHAR_LENGTH('hello') AS char_length;

このクエリの結果は以下の通りです

char_length
-----------
5

英字の文字列では、CHAR_LENGTH()関数とLENGTH()関数の結果は同じです。

例2: 日本語の文字列
SELECT CHAR_LENGTH('こんにちは') AS char_length;

このクエリの結果は以下の通りです

char_length
-----------
5

日本語の文字列の場合、CHAR_LENGTH()関数は5を返します。
これは、5文字の日本語が含まれているためです。

使用する場面の違い

  • バイト数が必要な場合:

たとえば、データベースに格納されているデータのストレージ使用量を確認したい場合や、バイト単位での操作が必要な場合には、LENGTH()関数を使用します。

  • 文字数が必要な場合:

実際の文字数に基づいた処理が必要な場合(例えば、画面上に表示される文字数を基準にしたい場合)には、CHAR_LENGTH()関数を使用します。
特にマルチバイト文字を扱う場合は、こちらを使用することが推奨されます。

文字数に関する他の関連関数

文字数を返す他にも、MySQLには文字列を扱うための便利な関数がいくつかあります。
文字数の計算に関連して、よく使われる関数を紹介します。

OCTET_LENGTH()関数

OCTET_LENGTH()関数もLENGTH()関数と同様に、文字列のバイト数を返します。
LENGTH()関数と同等の動作をするため、どちらを使用しても結果は同じです。

SELECT OCTET_LENGTH('こんにちは') AS octet_length;

このクエリの結果は、LENGTH()関数と同様に15になります。

SUBSTRING()関数

文字列の一部を取得するSUBSTRING()関数は、文字数の計算と組み合わせて使うことがよくあります。
たとえば、文字数が一定以上であれば、その文字列の一部だけを取り出す処理を行いたい場合に使用されます。

SELECT SUBSTRING('こんにちは', 1, 3) AS substring;

このクエリは「こんに」を返します。

実用例

たとえば、ユーザーの入力データが特定の文字数を超えていないかチェックしたい場合、CHAR_LENGTH()関数を利用して次のようなクエリを実行できます。

SELECT name
FROM users
WHERE CHAR_LENGTH(name) > 10;

このクエリは、ユーザー名が10文字を超えているユーザーをリストアップします。

また、バイト数が一定の範囲内であるかを確認したい場合にはLENGTH()を使って次のようにチェックできます。

SELECT content
FROM posts
WHERE LENGTH(content) < 100;

このクエリは、投稿内容が100バイト未満のレコードを取得します。

まとめ

MySQLで文字数を返す方法は、LENGTH()とCHAR_LENGTH()の2つの関数を使い分けることが重要です。
LENGTH()はバイト数を返し、CHAR_LENGTH()は文字数を返します。
特にマルチバイト文字を扱う場合は、文字数の正確なカウントが必要になるため、CHAR_LENGTH()関数を使用することが推奨されます。
また、用途に応じてSUBSTRING()やOCTET_LENGTH()などの他の関数とも組み合わせることで、柔軟に文字列を操作できるようになります。