Pythonで型変換をする方法
Pythonでは、型変換(キャスト)を行うためにさまざまな組み込み関数が用意されています。
型変換は、変数のデータ型を変更するために使用されます。
Pythonのバージョン3では、以下のような主な型変換関数があります。
まず、数値型への変換です。
数値型には、整数型(int)と浮動小数点型(float)があります。
文字列を整数型に変換するには、int() 関数を使用します。
例えば、"123" という文字列を整数型に変換するには、次のようにします。
string_value = "123" int_value = int(string_value) print(int_value) # 出力: 123 print(type(int_value)) # 出力: <class 'int'>
同様に、浮動小数点型に変換するには float() 関数を使用します。
例えば、"123.45" という文字列を浮動小数点型に変換するには、次のようにします。
string_value = "123.45" float_value = float(string_value) print(float_value) # 出力: 123.45 print(type(float_value)) # 出力: <class 'float'>
逆に、数値型を文字列型に変換するには、str() 関数を使用します。
整数型や浮動小数点型の変数を文字列に変換するには、次のようにします。
int_value = 123 string_value = str(int_value) print(string_value) # 出力: "123" print(type(string_value)) # 出力: <class 'str'> float_value = 123.45 string_value = str(float_value) print(string_value) # 出力: "123.45" print(type(string_value)) # 出力: <class 'str'>
リストやタプルなどのコレクション型に変換するには、list() や tuple() 関数を使用します。
例えば、文字列のリストをタプルに変換するには、次のようにします。
list_value = ["apple", "banana", "cherry"] tuple_value = tuple(list_value) print(tuple_value) # 出力: ('apple', 'banana', 'cherry') print(type(tuple_value)) # 出力: <class 'tuple'>
また、タプルやリストをセット(重複しない要素を持つコレクション型)に変換するには、set() 関数を使用します。
list_value = [1, 2, 2, 3, 4] set_value = set(list_value) print(set_value) # 出力: {1, 2, 3, 4} print(type(set_value)) # 出力: <class 'set'>
辞書型(dict)に変換する場合は、主にリストのタプルを用いて変換することが多いです。
タプルのリストを辞書に変換するには、次のようにします。
list_of_tuples = [("key1", "value1"), ("key2", "value2")] dict_value = dict(list_of_tuples) print(dict_value) # 出力: {'key1': 'value1', 'key2': 'value2'} print(type(dict_value)) # 出力: <class 'dict'>
型変換は、プログラムのデータ処理において非常に重要な操作であり、正しい型に変換することで、期待通りの動作を得ることができます。
Pythonでは、これらの型変換関数を使い分けることで、さまざまなデータ型の変換を容易に行うことができます。