Pythonで仮想環境を作成
Pythonで仮想環境を作成する方法は色々ありますが、今回はvenvモジュールを使用した作成方法を説明します。
1. Pythonのインストール確認
まず、Pythonがインストールされているか確認します。
コマンドラインで以下のコマンドを実行して、Pythonのバージョンが表示されることを確認します。
python --version
または、Python3の場合は次のコマンドも試し、表示されるバージョンが3.xであれば、Python 3がインストールされています。
python3 --version
2. 仮想環境の作成
Pythonの仮想環境を作成するには、venvモジュールを使用します。
仮想環境はプロジェクトごとに異なる依存関係を管理するために便利です。
以下の手順で仮想環境を作成します。
- コマンドラインを開き、仮想環境を作成したいディレクトリに移動します。
例えば、プロジェクト用のディレクトリを作成して、その中に移動することができます。
mkdir myproject cd myproject
- 次に、venvモジュールを使って仮想環境を作成します。
以下のコマンドを実行して、仮想環境をvenvという名前で作成します。
python -m venv venv
または、Python3を明示的に指定する場合は次のようにします。
python3 -m venv venv
- このコマンドを実行すると、venvという名前のディレクトリが作成され、その中に仮想環境が作成されます。
このディレクトリには、Pythonの実行ファイルや必要なライブラリが含まれています。
3. 仮想環境のアクティベート
仮想環境を作成したら、それをアクティベートする必要があります。
アクティベートすることで、仮想環境内のPythonおよびそのパッケージが使用されるようになります。
- Windowsの場合、次のコマンドで仮想環境をアクティベートします。
.\venv\Scripts\activate
- macOSやLinuxの場合、次のコマンドで仮想環境をアクティベートします。
source venv/bin/activate
- 仮想環境がアクティベートされると、コマンドラインのプロンプトが変更され、仮想環境名が表示されます。
これにより、仮想環境が現在アクティブであることがわかります。
4. 仮想環境でのパッケージの管理
仮想環境がアクティブな状態で、Pythonパッケージをインストールすることができます。
例えば、requestsパッケージをインストールするには、次のpipコマンドを実行します。
pip install requests
このコマンドを実行すると、requestsパッケージが仮想環境内にインストールされ、プロジェクトで使用することができます。
5. 仮想環境の非アクティベート
仮想環境の使用が終わったら、非アクティベートすることができます。
非アクティベートするには、次のコマンドを実行します。
deactivate
このコマンドを実行すると、仮想環境の状態が解除され、システム全体のPythonが再び使用されるようになります。
仮想環境を使用することで、プロジェクトごとに異なる依存関係を管理し、システム全体のPython環境と干渉することなく作業を行うことができます。
ローカル環境で開発する際には使用すればかなり便利です。
