Mybatisで件数指定をする方法
MyBatisでの件数指定には、主に以下の方法があります。
これにより、クエリの結果をページネーションや制限付きで取得できます。
1. limit と offset の使用
limit と offset を使用することで、クエリの結果を制限し、開始位置を指定することができます。
これはページネーションでよく使われます。
例: test_tableからデータを10件取得する
以下のようにlimitを使用して、test_tableから10件だけを取得できます。
<select id="selectLimitedRecords" parameterType="int" resultType="testEntity"> SELECT * FROM test_table LIMIT #{limit} </select>
ここで、*{limit}には制限したい件数を指定します。
例: test_tableから10件取得し、開始位置を5にする
<select id="selectPagedRecords" parameterType="map" resultType="testEntity"> SELECT * FROM test_table LIMIT #{limit} OFFSET #{offset} </select>
この例では、*{limit}で取得件数、*{offset}で開始位置を指定します。
parameterTypeをmapとして、limitとoffsetをキーとして指定することで、パラメータを渡します。
2. RowBounds を使用する方法
RowBoundsは、MyBatisのクエリに対して件数制限やページネーションを簡単に設定できるクラスです。
例: test_tableから10件取得する
MapperインターフェースでRowBoundsを使って件数指定を行う方法です。
import org.apache.ibatis.session.RowBounds; import java.util.List; public interface TestMapper { List<TestEntity> selectAllRecords(RowBounds rowBounds); }
呼び出し時にRowBoundsを使用して制限を指定します。
RowBounds rowBounds = new RowBounds(0, 10); // 開始位置0、10件取得 List<TestEntity> records = testMapper.selectAllRecords(rowBounds);
3. selectタグのfetchSize 属性を使用する
fetchSize属性を設定することで、取得する件数を制限できますが、これはRowBoundsやSQLのlimitと異なり、データの取得方法に影響を与えます。
例: test_tableから10件取得する
<select id="selectWithFetchSize" parameterType="int" resultType="testEntity" fetchSize="10"> SELECT * FROM test_table </select>
この設定により、指定した件数だけをフェッチしますが、すべての件数を取得するわけではありません。
4. まとめ
MyBatisでの件数指定は、limitやRowBoundsを使って柔軟に実現できます。
クエリの性能や要件に応じて最適な方法を選択することが重要です。
limitやoffsetはSQL文内で直接制御するため、ページネーションやデータ制限に適しています。
一方、RowBoundsはJava側での制御を行いたい場合に便利です。