Mybatisの取得結果をcursorで受けてメモリ節約
MyBatisで大量のデータを扱う場合、メモリ節約のためにCursorを使うことができます。
Cursorを使うことで、MyBatisは一度に全ての結果セットをメモリにロードするのではなく、ストリームのように少しずつデータを取得することができます。
以下は、MyBatisでCursorを使用するための基本的な手順です。
1. Mapperの定義
Mapperインターフェースで、戻り値の型をCursorにします。
import org.apache.ibatis.cursor.Cursor; import org.apache.ibatis.annotations.Select; public interface YourMapper { @Select("SELECT * FROM your_table") Cursor<YourEntity> getAllRecords(); }
2. サービスまたはリポジトリでの使用
取得したCursorを使って、データを逐次処理します。
注意点として、Cursorを使用する際は明示的に閉じることが重要です。
import org.apache.ibatis.cursor.Cursor; import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired; import org.springframework.stereotype.Service; @Service public class YourService { @Autowired private YourMapper yourMapper; public void processAllRecords() { try (Cursor<YourEntity> cursor = yourMapper.getAllRecords()) { for (YourEntity entity : cursor) { // データを逐次処理 processEntity(entity); } } catch (Exception e) { // エラーハンドリング e.printStackTrace(); } } private void processEntity(YourEntity entity) { // エンティティの処理ロジック } }
3. MyBatis設定の確認
必要に応じて、MyBatisの設定を調整します。
特に、大量データを扱う場合は、適切なフェッチサイズを設定することが重要です。
mybatis-config.xmlの例:
<configuration> <settings> <!-- Fetch sizeの設定 --> <setting name="defaultFetchSize" value="100"/> </settings> </configuration>
この設定により、MyBatisは一度に100行のデータを取得します。
まとめ
- Cursorを使用して大量データのメモリ消費を抑える。
- try-with-resources文を使ってCursorを明示的に閉じる。
- フェッチサイズを適切に設定してパフォーマンスを最適化する。
これにより、大量のデータを効率的に処理できるようになります。