Thymeleafをキャッシュ化する方法

Thymeleafをキャッシュ化する方法

Thymeleafのテンプレートキャッシュを管理するには、主に以下の方法があります。
これにより、テンプレートの変更が頻繁に反映されるかどうかを制御できます。

SpringBootでの設定

SpringBootを使用している場合、Thymeleafのキャッシュ設定はapplication.propertiesまたはapplication.ymlファイルで行います。

application.propertiesファイルの場合
spring.thymeleaf.cache=false
application.ymlファイルの場合
spring:
  thymeleaf:
    cache: false

この設定をfalseにすることで、テンプレートがキャッシュされず、毎回テンプレートが再コンパイルされるようになります。
開発時にテンプレートの変更をすぐに反映させるには便利ですが、パフォーマンスには影響がありますので、プロダクション環境ではtrueに設定するのが一般的です。

Thymeleafの設定クラスでの設定

Thymeleafの設定クラスを直接定義してキャッシュ設定を行うこともできます。
以下の例では、SpringTemplateEngineの設定を行っています。

import org.springframework.context.annotation.Bean;
import org.springframework.context.annotation.Configuration;
import org.thymeleaf.spring5.SpringTemplateEngine;

@Configuration
public class ThymeleafConfig {

    @Bean
    public SpringTemplateEngine templateEngine() {
        SpringTemplateEngine templateEngine = new SpringTemplateEngine();
        templateEngine.setCacheable(false); // キャッシュを無効にする
        return templateEngine;
    }
}

実行環境におけるキャッシュ管理

Thymeleafのキャッシュ設定を開発中と本番環境で使い分ける場合があります。
例えば、開発環境ではキャッシュを無効にし、プロダクション環境では有効にするという方法です。
application.propertiesやapplication.ymlファイルでプロファイルに応じた設定が可能です。

これにより、開発中の頻繁なテンプレート変更に対応しつつ、本番環境ではパフォーマンスを最適化することができます。