Next.js + TypeScriptで使用するNextPage型の特徴と使用方法

Next.jsで使用するNextPage型とは

Next.jsでは、ページはReactコンポーネントとして定義され、TypeScriptとあわせて使用する場合は通常NextPage型を使用します。
これにより、Next.jsのページコンポーネントが適切に型チェックされることを保証します。
NextPage型はReact.FC(関数コンポーネント)を拡張して、Next.js特有のプロパティやメソッドを扱う際に役立ちます。

以下に、簡単な例を示します:

import { NextPage } from 'next';

const HomePage: NextPage = () => {
  return (
    <div>
      <h1>Home Page</h1>
    </div>
  );
};

export default HomePage;

この例では、NextPage型がHomePageコンポーネントに適用されており、このコンポーネントがNext.jsのページコンポーネントであることをTypeScriptに示しています。

以下はデータフェッチを伴うページコンポーネントの実装例です。

// pages/posts.tsx
import { GetStaticProps, NextPage } from 'next';

interface Post {
  id: number;
  title: string;
}

interface PostsPageProps {
  posts: Post[];
}

// propsを使用
const PostsPage: NextPage<PostsPageProps> = ({ posts }) => {
  return (
    <div>
      <h1>Posts</h1>
      <ul>
        {posts.map((post) => (
          <li key={post.id}>{post.title}</li>
        ))}
      </ul>
    </div>
  );
};

// getStaticPropsを使用
export const getStaticProps: GetStaticProps = async () => {
  const res = await fetch('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts');
  const posts: Post[] = await res.json();

  return {
    props: {
      posts,
    },
  };
};

export default PostsPage;

NextPage型を使用するメリット

NextPage型を使用するメリットは以下の通りです。

1. 型安全性の向上
TypeScriptの型システムを利用して、Next.jsのページコンポーネントに特有のプロパティやメソッドの型を明示することで、コードの型安全性が向上します。

2. コンポーネントの意図の明示化
NextPage型を使用することで、そのコンポーネントがNext.jsのページであることが明示的になります。
これにより、コードの可読性が向上し、コンポーネントの目的や役割を理解しやすくなります。

3. Next.jsの特有機能の型チェック
NextPage型を使うことで、Next.jsの特定の機能やプロパティ(例:getStaticPropsやgetServerSidePropsなど)が正しく型チェックされるようになります。

まとめ

以上のようにNextPageは、特にTypeScriptを使用してNext.jsアプリケーションを開発する際にメリットがあります。
NextPageを使用しなくてもNext.jsのページコンポーネントは正常に動作しますが、型チェックや開発効率に影響があるため、TypeScriptを使用した場合はNextPageでページコンポーネントを実装するのが良いでしょう。